次に英国及びヨーロッパにおける波力利用に関する研究の現状と将来展望について、Stephen Salter氏とJamie Taylor氏より聞かせて頂いた。
英国政府による海洋エネルギー利用に関する研究に対する支援は数年前から低調であるとの事であるが、ヨーロッパにおいてはEUによる波力エネルギー研究開発支援プログラムであるJOULEプログラムが進められており、英国においてもその補助金などを利用して波力エネルギー利用に関する研究が進められており、それ以外の予算で研究されているものはほとんど無いとのことであった。
よって、JOULEプログラムでどれだけの成果を上げることが出来るか、またその中でエネルギー変換効率が良く、実用化の価値が高い装置を開発出来るか否かにヨーロッパにおける波力利用に関する研究の将来がかかっているものと思われる。波力装置のエネルギー変換効率の向上の推移に関してTaylor氏より示されたグラフを下に示す。
図2.2-7 The official estimates to the end of the Thorpe review
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